ナンピン買いの大失敗

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投資の手法の1つにナンピン買いというものがあります。

株価が下っていけば、買い増していき平均購入単価を下げていくというものです。そして、その後に株価が持ち直して上昇していけば平均購入単価を下げている分だけ利益が増しているので資産が増えていくという事になります。

ところが、このナンピンという手法は諸刃の剣でもあり、時には大ダメージを与える事があるため安易に取り組むと痛い目に合う事があります。

今回は、私がこのナンピンを行って大ダメージを負ってしまった失敗談をご紹介いたします。

目次

玖龍紙業(ナイン・ドラゴンズ・ペーパー)という企業

玖龍紙業(ナイン・ドラゴンズ・ペーパー)は中国最大手の製紙企業です。日本でいうと、王子ホールディングスや日本製紙などのような企業だと思ってもらえばイメージしやすいのではないかと思います。

玖龍紙業は、主に紙製品やパルプの製造・販売を行っている企業です。段ボール製品に非常に強く、クラフトライナー、テストライナー、漂白パルプ、高性能段ボール用中芯、コートボール紙などの段ボール原紙を幅広く生産している企業となります。アジアで最大の段ボール企業として有名です。

今後ますます増加していくネット通販において必要不可欠な段ボール等の需要は将来的にも拡大が続くのではないかと予測されており、玖龍紙業の生産設備も段ボール原紙を中心とする紙の年間生産能力は2020年に1757万トンだったものを、2023年には2382万トンに拡大する予定であり、設備投資を続けて生産量の拡大を図っています。

世界最大手の製紙企業は米国のインターナショナルペーパーです。玖龍紙業は現在世界2位~3位あたりに位置していますが、生産能力の拡大により将来的には世界1位の座を狙える可能性のあるポジションにいます。

玖龍紙業を買い始める

私がこの玖龍紙業を最初に購入したのは、もうかなり昔の2006年になります。その時は、4.7香港ドルで購入したのですが数か月後に5.4香港ドルにまで上昇した時点で利益確定して売却しました。約15%位の上昇だったのでほんの少しだけ利益が出た感じですね。

しかしその後、玖龍紙業はあれよあれよと株価が急上昇していき、私が売却した1年後の2007年9月には26.3香港ドルにまで上昇していたんです。私が買った1年ほど前の買値から5.5倍に急上昇しているという驚きの展開でした。

めっちゃ上昇してるやん

早めに売ってしまった事を後悔したよ(^_^;)

ちゃんと利益確定をしたので損をしたわけではないですが、たった15%の上昇で利益確定をせずにホールドしていれば、わずか1年で5倍にもなっていた事を考えれば、大きく失敗したような気持ちになったのです。そして、いつかはまたリベンジするんだと鼻息も荒く意気込んでいました。

2007年というとサブプライムローン問題が米国で起こっており、それによって株価が下り始めた時期でした。最高値が26.3香港ドルだった玖龍紙業も秋頃には株価が下り始めており、ここがチャンスだとばかりに飛びついてしまいました。

最高値から20%ほど下げたのを確認して、私は20.9香港ドルで再び玖龍紙業を購入する事にしました。

ところがここから皆さんがご存知のように非常に厳しい経済環境へと落ち込んで行きます。サブプライムローンを経てリーマンショックへと時代は流れていくのです。でも、この当時の私はまだそんな悲壮的な未来が待っているという事も知らずに意気揚々と投資を行っていました。

怒涛のナンピン買い

サブプライムローン問題を受けて世界の株式市場は下落を続けていきます。当然ながら私が購入した玖龍紙業もズルズルと下がっていきます。でも、「下がった時こそチャンスだ」とばかりに下がればナンピンを行っていました。

2007年11月に20.9香港ドルで購入した玖龍紙業は、2か月後には暴落しており12.8香港ドルと私の買値から38%も下がっていました。高値から考えると50%も下がっており、半値にまで暴落していたのです。

「暴落は最大のチャンスだ」とばかりに意気揚々とナンピンを行います。12.8香港ドルで追加購入(1回目のナンピン買い)する事にしました。

ところが、株式市場は非情にも厳しい選択を私に突き付けてくるのです。経済状況は更に悪化していき、玖龍紙業の株価も更に下がっていきました。ナンピン買いから2か月後の3月には11.0香港ドルとなっており、ナンピン買いした12.8香港ドルから15%も下がってしまいます。

「ナンピン買いをして平均単価を下げれば、いずれは勝てるはずだ」と思っていた私は下がれば下がるほどナンピン買いをする決意を新たに胸に秘めて、高値から60%の下落して11.0香港ドルになっている玖龍紙業に対して2回目のナンピン買いをしました。

ここまで下がったのであれば、もうこれ以上は下がる余地も少ないだろうと思っていた私に投資の神様は更なる試練を与えるのでした。チベットで暴動が起き、それに伴って中国株は暴落を始めるのです。

玖龍紙業の大暴落

チベットにて独立を求めるデモから暴動に発展し、それを阻止するため軍隊が投入されて暴動を力づくで終了させました。中国では報道規制が行われた為、詳細な情報は開示されておらず、多くの死傷者が出たとされています。死者は200人以上になったのではないかと推測され、国際社会からも批判を浴びました。

こういった状況になると当然ながら中国株は暴落します。玖龍紙業も当然ながら暴落したのですが、ちょうど決算発表の時期と重なっており、業績の悪化も伴っていた為、下落スピードが更に加速されて大暴落を起こしていました。

わずか1日で40%も株価がさがり、玖龍紙業は6.6香港ドルにまで大暴落していました。

私が11.0香港ドルでナンピン買いをしてから僅か1週間ほどで、ここまで大暴落するのです。呆然としながらも、下がればナンピンしていく事を決意していた私は、6.6香港ドルで更に3回目のナンピン買いを続けていくのでした。

今回の急落は、チベットの暴動によるチャイナリスクを嫌気した下落を伴っていたので、しばらくすると下がり過ぎていたということで流石に株価も持ち直しました。

しかしながら、経済の状況は好転することなく、その後もしばらくすると株価が下落する状態に戻っていきました。

そして、リーマンショックが起こるのです。

玖龍紙業の株価は、3.5香港ドルにまで落ち込みました。高値から考えれば実に85%の下落です。この間、僅か1年ほどなのに大暴落ですよね。

未熟な私は、まだ諦める事をせずに下がり続ける玖龍紙業に対して3.5香港ドルで4回目のナンピン買いするのでした。

リーマンショックの衝撃波は凄まじく、その後も更に株価は下がり続けるのです。あまりの急落ぶりに流石に怖くなり、ついに私は狼狽売りをしてしまいます。

3.5香港ドルでナンピン買いをした僅か2週間後に、3.5香港ドルから20%の下落をした2.7香港ドルで玖龍紙業の保有株全てを狼狽売りするのでした。

玖龍紙業株価購入金額
2007年11月06日20.9香港ドル94万円(購入)
2008年01月29日12.8香港ドル36万円(購入)
2008年03月17日11.0香港ドル15万円(購入)
2008年03月24日6.66香港ドル25万円(購入)
2008年09月17日3.50香港ドル10万円(購入)
2008年09月30日2.75香港ドル39万円(売却)

玖龍紙業を最初に購入してからわずか1年ほどで大暴落を起こし、ナンピンに次ぐナンピンを行いながらも最後にはリーマンショックの荒波をもろに受けて、全てを投げだしてしまいました。

180万円ほどを玖龍紙業につぎ込んだ資金は、気が付けば39万円にまで激減しており、投げ売りした際には玖龍紙業に投資した資金は80%の減少となっていたのです。

大損害だね

放心状態でした(ーー;)

最大級のミス

この玖龍紙業へのナンピン買いは私の投資人生においても最大級の失敗の1つです。

「高値からこれだけ下がったのだから、いずれは元に戻るよ」みたいな安易な考え方でナンピンを続けても、想定以上に株価が下ると手も足も出なくなります。

無尽蔵に資金があれば幾らでもナンピン出来るのですが、投資資金にも限りがあります。しかも、投資資産がガンガンと減っている中でナンピンを続ける事ができる精神力を保つのは非常に至難の業です。

玖龍紙業は、私が狼狽売りして売却した株価である2.752香港ドルで計算しても高値から考えれば90%も株価が下落しているんですよね。ここまで下がるとこれ以上は下がりようがないと思うかもしれないのですが、株式市場はそんなに甘いものではないです。

私が狼狽売りをしたそのあとも玖龍紙業の株価は下がり続けており、私が売却した1か月後の10月27日が最安値でその株価は0.72香港ドルでした。高値から考えると97%も株価が下っているんですよね。もはや紙くず同然です。

私が狼狽売りをした時の株価が2.75香港ドルです。その時でさえ高値から90%も下がっていたのでこれ以上さがらないのではないかと思えたのですが、そこからわずか1ヵ月で0.72香港ドルにまで下がるので、高値から90%も下がっていた2.75香港ドルの時点から考えると更に73%も下がってしまう事になるんです。

恐るべしリーマンショックですね。手も足も出ずに、ただただ呆然としていました。

ナンピン買いは確かに平均購買単価を下げる事ができます。でも、安易にナンピンをしていると暴落時には損失を拡大させるだけで手も足も出来なくなります。

ナンピン買いって、実は初心者向きではなく中級・上級者向けの投資方法なんですよね。

「株価が下ればナンピンして買い下がっていけば大丈夫。いずれ上昇するのだから。」なんて思っていたら、銘柄選択をミスった時には大事故に巻き込まれます。そのあたりの銘柄選択眼や相場の先読み、資金管理の手法などが出来ていないといけないので、ナンピン買いは結構難易度の高いものになります。

ナンピン買いをするのであれば、ある程度の経験を積んで自分の投資手法を確立してからチャレンジしてみましょうね。

   

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