アリババの裏口上場

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中国株で有名な個別株といえば、アリババとテンセントです。共に中国を代表するIT企業で、世界レベルでもトップクラスの規模を誇る巨大企業となっています。特に、アリババの名前は聞いた事がある人も多いと思います。中国ナンバーワンのネット通販企業であり、中国版のアマゾンといった感じです。

日本のソフトバンクが大株主である事でも有名なので、日本株に投資をしている人の中でも結構有名で中国企業の中では知名度の高い企業の1つだと思います。

そんなアリババですが、私との相性は非常に悪く、アリババに投資をして勝った事がないです(笑)

ダメダメやん(笑)

(T_T) 好きな企業なんだけど、投資では勝てなかった

今回は、そんなアリババでの失敗談をご紹介します。

目次

アリババという企業

アリババは中国でEC事業(ネット通販プラットホーム)を行っている企業です。イメージとしては、日本の楽天やアメリカのアマゾンみたいな企業だとイメージしてもらうと分かりやすいのではないかなと思います。

今のアリババはクラウド事業などもありますが、当時(2007年~2012年頃)のアリババは3つの事業をおこなっていました。

(1)企業と個人の売買プラットホーム
(2)個人と個人の売買プラットホーム
(3)企業と企業の売買プラットホーム

(1)の「企業と個人の売買プラットホーム」は皆さんがよく利用している楽天やアマゾンのサイトをイメージしていただいたら良いと思います。

(2)の「個人と個人の売買プラットホーム」は、ヤフーオークションやメルカリなどの個人同士の売買を仲介するサイトをイメージしていただいたら良いと思います。

(3)の「企業と企業の売買プラットホーム」は、一般の人はあまり利用する機会がないのですが、企業同士のメルカリのようなサイトだと想像してもらえばいいと思います。

このように、「企業と個人の売買仲介(B to C)」や「個人と個人の売買仲介(C to C)」や「企業と企業の売買仲介(B to B)」のサイトを運営していました。

アリババは、香港株式市場に上場して資金調達をしようと計画していました。しかしながら、アリババのプラットホームでは今以上に不正なサイトや企業がお客を騙すような取引を行う事が横行しており、ネット取引の不確実性が問題視されていました。

そこで、アリババは取引チェックが比較的しっかりとしている企業間取引(企業と企業の売買:B to B)の事業のみを先行上場する事にしました。

そして、2007年に香港証券取引所に「Alibaba.com(阿里巴巴、アリババドットコム)」は、(3)の企業間取引の事業のみを上場する事になるのです。これは部分上場と呼ばれていました。

アリババ株を逆張りして撃沈!

当時からインターネット企業は人気の銘柄であり、中国でもNO1のEC企業であったアリババは人気が高く、常に高PER企業でした。なので、いつも株価水準は高値になっているのでなかなか投資をする機会がなく、様子をみている状態が続きました。

ところが、2007年後半から米国で起きたサブプライムローン問題をきっかけに世界中の株式市場が下落を始めます。そうなると、中国株も当然のように下落を始めていき、アリババ株も下落をしていました。

ここがチャンスとばかりに、私はアリババ株に突っ込んで行きます!

なんだか危ない匂いがするよね

人気のアリババ株が安く買える。慌てて飛びつきました(笑)

年月日購入株価購入株数購入金額
2008年04月24日13.0香港ドル500株9万円
2008年06月18日13.2香港ドル500株9万円
2008年06月20日13.0香港ドル2000株36万円
2008年06月27日11.5香港ドル2000株32万円
2008年07月08日10.0香港ドル1000株14万円
(売却)(売却株価)(売却株数)(売却金額)
2008年09月30日6.5香港ドル6000株51万円

見事に株価は右肩下がり!

買っては下がり、買っては下がりを繰り返し、ついにはリーマンショックまで発生して株価は大暴落。狼狽どころか脱兎のごとく逃げ出して大損害を出しました。

アリババ株に合計で100万円ほど投資をして、売却した時には51万円になっていたのだから、ほぼ半分にまで激減したのです。もうボロ負けですね。「下手なナンピンは大怪我のもと」という投資格言をトレースしたような見事な取り引きでした(笑)。

アリババ株にリベンジして返り討ちにあう

リーマンショックにも巻き込まれ、アリババ株への投資は大失敗に終わります。逆張りの典型的な負けパターンでしたね。

そして、リーマンショックも落ち着き、株式市場も平穏を取り戻しつつある中、アリババ株は再び上昇をしていきました。元々、投資家からも人気のあった中国の成長銘柄の代表格だったアリババは順調に回復していきました。

アリババが上昇していく要因には、アリババ自体の成長性というものもあったのですが、資本注入によって全体上場されるという噂が流れていたからです。

この当時は、3つの事業のうちの(3)の「企業と企業の売買仲介サイト事業」だけの上場となっており、いずれは資本注入して、(1)と(2)の事業もあわせた全体上場を行うだろうという噂がありました。そして、それを見越して株価は上昇をしているのでした。

私は、リーマンショックがある程度おちついた2009年になってから、再度アリババ株にリベンジを行うために投資を開始します。

年月日購入株価購入株数購入金額
2009年08月25日20.0香港ドル4000株100万円
2010年03月31日16.0香港ドル500株10万円
(売却)(売却株価)(売却株数)(売却金額)
2011年04月04日13.5香港ドル4500株65万円

また損切りしているやん

(T_T) 今回もやられてしまいました

一時は順調に上昇していたアリババ株ですが、経営陣がTOB(株式公開買い付け)を検討していて香港証券取引所から一旦上場を廃止する可能性があるというニュースが伝わり、株価は下がっていったのでした。

結局は、2012年にAlibaba Groupが「Alibaba.com(阿里巴巴、アリババドットコム)」に対してTOBを実施し、香港証券取引所から上場廃止する事となるのでした。

まとめ

アリババ株には振り回されてばかりでした。1回目の投資の時は、下手なナンピンを繰り返したために傷口が広がり、出血多量で撃沈してしまいました。そもそも景気が大幅に悪化している中で初心者が逆張りのナンピンなんてしてはいけないですよね。実力を過信して突っ込んで行った結果、返り討ちにあいました。

2回目の投資の際には、あてにならない噂に振り回されていました。部分上場から全体上場になる事で今の株の価値が更に上昇する可能性があるという不安定な情報に飛びつき結果は全体上場になるどころかTOBによって上場廃止になるという逆の結果となり、またしても損切りを発動する羽目になりました。

初心者の頃は、下落相場でナンピンしたり、確定してない噂で投資をしたり、こういった安定感のない投資をするべきではないですよね。大いに反省する必要があった取引だったと思います。

ちなみに、アリババ株はTOBによって2012年に香港市場を上場廃止となりますが、2年後の2014年にはNY市場(ニューヨーク証券取引所)に全体上場(全ての事業を上場)する事になります。この時のIPO(新規株式公開)は当時の史上最大の250億ドルを調達する事となります。

また、このNY市場への上場から5年後には香港市場へグローバルオファリング(複数の株式市場での上場)を行う事で、再び香港市場への上場を果たす事になります。

そして、私はこの後もアリババ株に手を出して、またしても損切りを発動する羽目になるのですが、その時のお話はまたの機会にでも(笑)

  

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