底値での売却

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株を買う時は、ついつい右肩上がりの未来ばかりを想像してしまいます。

でも、実際には買った次の日から下落をしてしまう親不孝な保有銘柄あったりします。そうなると、祈るしかないですよね(笑)。

保有株が下がっていくと、どこまでも下がっていくような不安な気持ちになってしまいます。

そして、売らなくてもいいような保有銘柄までも投げ売ってしまう事があります。

今回は、そうやって投げ売ってしまった中国株投資失敗談です。

目次

中国国際海運集装箱という企業

中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ)という企業がありました。中国でコンテナを生産している企業です。湾港などでよく見かける船などで荷物を積み込んでいるコンテナなどを生産しています。

一般的にはあまり知名度はないと思うのですが、実は非常に大きな企業であり、コンテナ生産においては世界シェアトップの巨大企業です。

その市場シェアは驚異の50%越えとなっており、世界市場の半分を支配しているグローバル企業となっています。

世界の生産工場となっている中国という地理的優位性や、豊富な人口による安価な労働力などを武器に、他社を圧倒するクオリティと生産量でコンテナ市場に王者として君臨している企業となります。

業績の陰り

私が中国国際海運集装箱集団に投資をした時期は丁度好景気の頃であり、海運業界も絶好調でした。そんな好調な海運業界に支えられてコンテナもバンバンと売れており、中国国際海運集装箱集団の業績は綺麗な右肩上がりとなっていました。

株価もそれを反映して右肩上がりとなっており、株式市場では14香港ドルで取引されていたのですが、好調だった海運業界に陰りが見え始めると株価もドンドンと下がっていきました。

絶好調だった中国国際海運集装箱集団の株価は14香港ドルから半額の7香港ドルにまで大きく下がっていくのでした。

世界的には今後も物流量は増加していく傾向になり、一時的な減速だと判断した私は、最高値の半分にまで下がった中国国際海運集装箱集団は魅力的に映りました。

なので、中国国際海運集装箱集団に投資を行います。

私の想定通りに、中国国際海運集装箱集団は一時的な下落から戻っていき、7香港ドルで購入した株価も9香港ドルにまで上昇していました。

ところが、ここでアクシデントが発生します。

上海にある生産拠点が、政府の施策(都合)により強制的に売却される事となったのです。このあたりが中国独特のリスクですよね。国の権限が非常に強いというチャイナリスクが発生したという事でした。

上海という好立地に設置していた生産拠点がなくなるということで、業績に影響を及ぼす事から株価は下がってしまい、私の購入価格である7香港ドルにまで戻ってしまいました。

でも、まだ損失が出ている訳ではないです。なので、「またそのうち上がるだろう」と気楽に構えていたいのですが、その後もバッドニュースが次々と出てきます。

海運業界の輸送量の減少、それを受けたコンテナ価格の下落、そしてコンテナ業界内でのコンテナ価格調整とバッドニュースが立て続けに起こるのです。

コンテナ業界は、海運業界の好調を受けてコンテナ生産をフル稼働していました。そこへ海運業界の調子が衰えていき輸送量が減少した事で、コンテナの在庫が溢れてくる状態になってきたのです。

そこでコンテナの在庫解消のために、各社が協力してコンテナ生産をストップして在庫の解消を図るという事を業界全体で採用したのでした。

これにより、コンテナ企業の株価は非常に大きく下落します。

株価はドンドンと下落していき、あっという間に5香港ドル台にまで下落していきます。私が購入した株価から考えると、28%の下落となってしまいました。

これで私の心は折れてしまいます。

「もうダメだ」と思って売却したのですが、ここが株価の底の場面でした。

業界最大手で、世界シェアが50%ほどある中国国際海運集装箱集団は、そもそも業績は安定しており、業界の生産調整のためにコンテナ生産をストップしても、その後に再開すると急ピッチで生産量を回復していき、業績もほとんど悪化せずに、王者の風格を見せつけたのでした。

株価は再び急上昇をし始め、あっというまに私の買値を超えて、高値へと昇っていきました。

まとめ

どんな企業にもバットニュースが降りかかる事があります。

ただ、業界を支配しているような強い企業の場合は、そんな悪条件をも乗り越えて成長していく事があります。特に高い市場シェアを誇っている企業は、一時的な悪影響であれば簡単に乗り越えていきます。

高い市場シェアを誇っている企業や寡占状態の業界であれば、価格決定権はそれらの企業が持っている事が多く、原材料の高騰や人件費の高騰などは価格に転嫁できる事から業績も安定しています。

他の企業にとってはピンチな状況であっても、市場シェアの高い企業であれば逆に他社を追い落とすチャンスとなる事もあります。そもそもの企業としての体力もあり、不況や悪影響による減収や減益に対する耐性も高いです。

業界が不調な時期を乗り越えると、次にくる好調な時期には市場シェアの高い企業の業績は真っ先に回復していくので、そういった強い企業に投資をしているのであれば一時的な業績の悪化は気にしなくても大丈夫です。

  

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