中国株銘柄紹介(安定銘柄:インフラ業界)

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巨大な国土を持つ中国。沿岸部と言われている地域は比較的急速に発展しています。上海や北京などは先進国顔負けの高層ビルが立ち並ぶハイテク都市となっています。一方で内陸部とも言われている地方ではまだまだ生活水準や都市発展レベルは低く、中国が発展途上国であるという事を改めて認識させられます。

そんな二面性を持つ中国。地方は都市部に追いつけ追い越せとばかりに邁進していくので、1年も経過すれば同じ場所なのかと思うぐらいの発展を遂げていることもあります。

中国って何もかもが大きそうだよね

地方にはまだまだ開発途上の場所が沢山あるよ

そのため、中国はインフラ整備にも力を入れています。

そんなインフラ整備に欠かせない関連企業をご紹介していきたいと思います。

目次

石油業界

経済の血液とも言われている石油。あらゆるものが石油から出来ており、多くの交通機器の動力源となっている石油。現代の黄金とも例えられるぐらい経済活動には無くてはならないものとなります。

世界の工場とも言われている中国は世界の生産拠点となっており石油の消費量も非常に多く、1日あたりの石油消費量は世界第2位であり、世界における石油1日の消費量の20%は中国が消費しています。

そんな石油消費大国の中国における重要な石油企業が3社あります。

中国石油天然気(ペトロチャイナ)

中国版石油メジャーと呼ばれているペトロチャイナ。かつては天才投資家のウォーレン・バフェット氏が出資していた事でも有名です。原油の生産や天然ガスの採掘といった石油や天然ガスを扱う企業です。時価総額も世界80位に位置しており世界レベルの巨大企業となります。

ペトロチャイナは、4つの事業に分けて運営を行っており、「探査・生産事業」では原油と天然ガスの探査・開発・生産・販売を行い、「精製・化学事業」では原油と石油製品の精製、その他の科学製品の生産・販売を行い、「販売事業」では精製石油製品の販売を行い、「天然ガス・パイプライン事業」では天然ガス、原油・精製石油製品の輸送・販売を行っている。

国家的にも不可欠な石油を取扱う重要企業である。

シノペック中国石油化工(シノペック)

ペトロチャイナに次いで中国第2位の石油企業。ペトロチャイナが北部・西部地域を中心に活動しているのに対して、シノペックが東部・南部地域を担当している。

原油や天然ガスの探査・生産から石油精製、小売り、石化製品の製造、パイプライン運営などを行っている。中国全土に石油製品を販売しており、石油製品の生産・販売においては中国最大手となる。

売上高は、石油企業の中では欧米や中東の石油メジャーを差し置いて世界1位となっている。

中国海洋石油(シノック)

中国第3位の石油企業であり、ペトロチャイナやシノペックが内陸部を担当しているがシノックは海洋部を担当しており、それぞれ棲み分けを図っている。

3つの事業に分けて経営しており、「探査・生産事業」では従来の石油事業とシェール油やオイルサンド事業を行い、「貿易事業」では海外地域での原油の中継貿易を行い、「コーポレート事業」では研究開発・資産管理・本社管理業務を行っている。

海洋事業に限定されるため、ペトロチャイナやシノペックなどに比べると規模は小さい。

建設業界

広大な国土を有する中国。無数の都市があり、多数の人々が暮らす巨大国家である中国においては、全ての面においたスケールが大きいです。そんな中国において、そのスケールの大きさを実感しやすいのが建築業界です。

巨大ビルや巨大ショッピングモール、群集するタワーマンションなど中国独特の巨大化・複合化をしている都市開発があります。そして、それらを担う企業達も世界レベルの巨大さを誇っています。

都市開発・鉄道建設・高速道路建設・湾港建設などなどあらゆる場面で重宝される企業があり、それぞれ特色がある建設企業が多くあります。

そんな中でも、有力な超巨大企業が4社あります。

中国建築

中国本土市場である上海市場にA株として上場している中国建築。

世界最大の建設企業として有名であり、フォーチュン誌のグローバル企業ランキングでは世界第19位にランキングする程の超巨大企業。売上高は、1.7兆円。

企画から設計、投資及び開発、インフラ建設までの都市建設における全工程の全てを手掛ける中国を代表する総合インフラ建設企業。中国本土の300m以上の超高層ビルや構造が複雑な建築物のほとんどはこの企業が手掛けているほどの信頼と実績と実力がある企業。

中国中鉄

香港市場に上場しているインフラ建設企業。主に鉄道に強みを持ち、鉄道・道路、橋梁などのインフラ全般を手掛けている。

売上高は1兆元。フォーチュン誌のグローバル企業ランキングでは世界第55位。中国国内の長距離鉄道建設シェアの45%、都市鉄道の建設シェアが40%、高速道路建設のシェアが10%となっている。

交通系のインフラ事業をメインにしており、鉄道系が特に強い。

中国鉄建

香港市場に上場しているインフラ建設企業。鉄道、道路、橋梁、湾港などのインフラを担当しているが特に鉄道関連が得意。

売上高は1兆円。フォーチュン誌のグローバル企業ランキングでは世界第59位。中国中鉄とはライバル関係にあり実力もほぼ互角で、毎年売上高は抜きつ抜かれつのデットヒートを繰り広げている。

中国の鉄道インフラ建設の市場シェアでは中国中鉄と中国鉄建で全体の85%を占める寡占状態であり、この2社でシェアをほぼ2分している。

中国交通建設

香港市場に上場しているインフラ建設企業。インフラ建設、インフラ設計、しゅうせつ工事などがメイン事業であり、しゅうせつ工事に関しては世界最大級の規模を誇ってる。

売上高は6000万元となっており、上記の3社とは少し規模が劣るが、フォーチュン誌のグローバル企業ランキングでも世界第93位と上位に位置しており、中国を代表する巨大インフラ建設企業の1つ。

海外事業に強みがあり、中国が推し進めている「一路一帯」の重要企業でもある。

通信業界

国の情報を左右する通信業界。一般の電話通信だけでなく、インターネット回線に必要な高速光回線や次世代携帯回線である5Gなどを普及させるために必要な通信事業。その通信事業の技術力・資金力によって国の発展も大きく変わってくることから重要な基幹産業とも言われています。

もともと中国の電話会社も日本のNTT(旧電電公社)と同じように1つの国営電話企業である中国電信だけでした。それが分割されて、固定電話が中心の中国電信、携帯事業が中心の中国移動、両方を併せ持つ中国聯通の3社に分割されました。その後、それぞれが固定電話も携帯電話も取り扱うようになり、3社で競合するようになっていきます。

中国の情報通信に携わる3つの巨大企業がこの企業達になります。

中国電信(チャイナ・テレコム)

元祖通信国営巨大企業。固定電話に強みがあり、インターネット接続サービスでは世界最大規模を誇っている。

固定電話契約数:1億5313件、携帯電話契約数:3億557万件、となっており、国内の固定電話契約の多くを占めている。

スマホの普及により、従来の強み(固定電話契約の多さ)を活かす事が厳しくなってきたが、光回線等のインターネット接続サービスでは力を保持しており、中国を代表する通信企業としての存在感を保っている。

中国移動(チャイナ・モバイル)

携帯キャリア最大手であり、携帯事業に強みを持つ企業。固定電話から携帯、スマホへの時代の流れにのって、中国電信から中国移動へと時代の主役を奪い取り、中国No1通信企業の名を欲しいままにしている。

携帯電話契約数:9億5000万件、となっており中国の携帯契約の60%を占めているほどの独占状態となっている。

時代は4Gから5Gへと高速移動通信へと移り変わっており、今後も中国の通信業界をリードする企業としていく企業である。

中国聯通(チャイナ・ユニコム)

中国の電話事業の分割は、当初は中国電信(固定電話)と中国移動(携帯電話)の2社に分割されたが、その後に他の通信事業と中国電信の事業を譲渡する事で第3の通信企業が誕生し、それが今日の中国聯通となる。

固定電話契約数:5400万件、携帯電話契約数:3億1800万件、となっており、固定電話シェア2位・携帯電話シェア2位という感じで、中国電信と中国移動の中間的な立ち位置の企業となっている。

中国電信が中国南部に強い拠点を持つのに対して、中国聯通は中国北部に強い拠点を持ち、それぞれ地域によって住み分ける形となっている。

電力業界

あらゆる経済活動の源となる電力を供給している電力業界。中国は世界の工場として様々な企業の生産工場が立ち並び世界有数の電力消費国である。

かつては他国の生産工場としての役割が多かったが、近年では国民所得の向上により、家電製品の普及や近代都市化への発展などによって自国での電力消費量も増加しており、中国経済の発展への基礎基幹産業としてますます電力企業への役割が重要となってきている。

中国では、中国華能集団公司・中国大唐集団公司・中国華電集団公司・中国国電集団公司・中国電力投資集団公司の5大電力グループがある。

華能国際電力

中国でも最大級の電力企業。山東省や江蘇省などを中心に中国の26の地域(省や直轄市や自治区)で発電事業を行っている。

5大電力グループの中国華能集団公司の傘下で、海外事業も行っており、海外事業は売上の10%ほどを占めている。

中国広核電力

中国の原子力発電最大手。原子力発電所の建設、運営、管理、電力販売などを行っている。広東省深セン市・陽江市・福建省寧徳市・遼寧省大連市などに原発を24基運営している。

中国広核集団公司の傘下企業。原子力発電所を中心とした事業であり、中国の原子力政策の恩恵を大きく受ける。中国における海外への原子力発電技術の売り込みの最先鋒。

大唐国際発電

中国の19省・直轄市・自治区で発電事業を展開している。発電事業の70%は石炭火力発電であるが、近年はクリーンエネルギー発電(天然ガス・太陽光・風力・水力・バイオマスなど)にも力を入れている。

中国の5大発電グループの中国大唐集団公司の傘下企業。ロンドンにも重複上場している。

空港・高速道路業界

中国株が独特な所の1つに国が運営するようなインフラが上場しているという事です。空港や高速道路などが上場しており、私達も空港や高速道路に直接投資する事が出来ます。

中国は膨大な人口を抱えており、人々の移動も桁違いの量となります。そして、移動は人だけでなく物流も増大な量が動いています。世界の工場としての物流の動きだけでなく、近年では中国の方々の消費による物流の動きも活発になっており、特にネットショッピングの発達によって、中国全土の物流網が整備されてきており、早く大量の物資が動くようになっています。

そんな中国における代表的な空港銘柄と高速道路銘柄がこの銘柄達になります。

北京首都国際機場(北京国際空港)

名前の通り中国の首都である北京にある国際空港。かつては旅客数が中国最大の空港であったが近年は上海や深センなどの沿岸地域の発展に伴って中国国内トップ空港の地位を譲っている。

政治の中心地に位置する空港であり、中国における重要拠点空港の1つ。政治都市である北京にあり、万里の長城などの世界的な歴史建造物もあり観光都市としても有名。

広州白雲国際機場(広州白雲国際空港)

中国最大の旅客数がある巨大空港であり、世界でも最大の旅客数を誇っている。

香港、マカオ、深センなどの珠江デルタの北部に位置する広州白雲国際空港は中国経済の中心地としての役割を果たしながら発展しており、中国経済を支える重要拠点空港としての存在感を高めている。

江蘇高速道路

上海の上に位置する江蘇省にある高速道路。経済都市上海と政治都市北京を結ぶ中国の重要高速道路の1つ。中国を代表する経済地域である長江下流デルタに位置しており、人流・物流ともに中国の動脈とも言われている。

近年は多角化も進めており、サービスエリアの運営、ガソリンスタンド経営・広告事業・沿線の不動産事業、ホテル事業なども行っている。比較的安定した売上・収益を上げていくインフラ銘柄。

深セン高速道路

香港の真上に位置する中国最大級の経済都市である深センを拠点としている高速道路。深センを中心に、湖北省・湖南省・江蘇省などでも有料道路を運営している。

不動産事業や広告事業なども行っているが、近年は環境事業に力を入れており、水処理事業・風力発電事業・ごみ処理事業などを行っている。

まとめ

広大な国土と膨大な人口を有する中国。近年では経済成長が著しく、高成長を遂げた中国は日本を抜いて世界第2位の経済大国となっています。そんな中国におけるインフラ企業は国を支える基幹企業として手堅い成長を遂げています。

日本ではあまり上場していない空港企業や高速道路企業などのインフラ企業もあり、バラエティに富んだラインナップとなっています。

どの産業・どの企業も中国の経済に欠かす事の出来ない縁の下の力持ち的な役割を果たしている企業であり、国が支えているといっても過言ではないような重要企業です。

今後の中国の発展、経済成長には欠かす事の出来ないインフラ企業であり、手堅い成長と安定した配当金支払いを行っている企業であり、こういったインフラ企業への投資は浮き沈みの少ない安定した運用が出来るのではないかと思います。

   

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