決算での修正

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投資では、最初にルールをしっかりと決めておく必要があります。特に売却する際の判断基準は必要です。

  • どんな水準になったら売却するのか?
  • どのような理由であれば売却するのか?

事前にこういった事は決めておかないと、いざ売却する場面になると判断が出来なくなります。

今回は、そういった中国株での失敗談です。

目次

天津創業環保という企業

中国の株式市場には、日本株とは違って様々な企業が上場しています。例えば、高速道路や空港などが中国では上場しています。こういった社会的インフラも中国では株式市場に上場しているので投資する事ができます。

そんな中国に、天津創業環保という企業があります。

企業名に地名が入っている事から分かるように、天津という地域と中心に活動している企業です。事業内容は、上下水道処理事業を行っている企業となります。上水道・下水道・下水処理施設のほかにも新エネルギーなども提供している企業となります。

こういった企業が株式市場に上場している点も中国らしいですよね。公共事業的な上下水道企業などが上場しているわけですからね。

公共インフラともいえる上水道や下水道などを運営している政府系の企業なので、業績も手堅い成長を続けていた企業で、安定している事業であるとも言えます。

決算の修正

天津創業環保は上下水道を扱うインフラ企業であることから、私は長期投資に適した企業だと判断しており、売却基準などは設けることなく、業績が悪化する事などは想定していませんでした。

このように安定感があると思っていた企業が、どういうわけか決算の修正という想定外の事態を引き起こします。

すでに発表していた決算内容に計算間違いがあり、売上や利益に変更があり修正するという事なのです。

発表済の決算内容が計算間違いだった?

普通はありえないよね(笑)

順調に業績を上げていた手堅いインフラ企業が計算間違いで決算発表の修正を行うという事態も異例だと思うのですが、発表された修正後の決算は、なんと赤字に転落するという想定の斜め上をいくボロボロの決算内容でした。

売上高が前年対比で12%のマイナス、利益は前年対比で27%のマイナスという状態であり、この発表を受けて株価も当然ながら下がってしまいました。

ただ、私は以前からこの企業を保有しており、安い頃に買っていたので、下がっている状態でも辛うじて含み益がある状態(ほぼプラスマイナスゼロぐらいだったけどね)でした。

なので、売ろうかどうか迷っていました。

そもそも、発表後の決算を修正する事自体が異例だし、その理由も計算間違いという「学生かよ(笑)」という間違いで修正するという事なので、こういった企業をその後も保有するのはリスクが高いです。

問題が発生した時点で売却するのが無難な対応なのですが、当時の私は手堅いインフラ企業だという事なので「売る」という選択肢を持っていませんでした。

そして、前期の決算の修正が発表された1週間後には、今期の決算が発表されました。

その決算の結果は、売上高が前年対比マイナス17%、利益はマイナス42%で再び赤字決算というボロボロな内容でした。

これを受けて株価は連日急落を引き起こし、辛うじて含み益のあった私の保有株は、あっという間に35%ものマイナスになるという酷い状態になってしまいました。

まとめ

天津創業環保は、手堅いインフラ企業だという事で最悪の状況を想定していませんでした。

私の保有株は、一時は40%ぐらいの含み益があるぐらい順調に成長していたので、株価が下落していっても「また元に戻るかも」という甘い幻想を抱いていました。

そのため、決算の修正を発表しても「何とかなるかな」と甘い想定をしており、その後の決算発表で業績がボロボロになって株価が暴落してから初めて「ヤバいかも」と思ってしまったのです。

決算の修正の時点で、手早く見切りをつけておけば、損失などが出ずに済んだのに、何時までも楽観的に判断した結果、損失を被る事になったのです。

保有している株は、どうしても判断にバイアスが掛かってしまうのですが、バッドニュースが流れた時には冷静に状況を判断して、問題があるのであれば見切る事も大切ですよね。

   

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