中国インフラ関係株
(平成17年7月作成)


中国株の中で、堅いと言われているのが、インフラ関連の銘柄です。その中でも特に、よしぞうは、高速道路と空港が安定して成長していけると思っています。これらの企業は、きちんと配当を出し続けていくので長期保有する場合は、配当金が期待できます。また、車や飛行機の増加によって、順調に売上高を上げていけるので、徐々に株価も上昇していくはずです。

「高速道路」

高速道路は、自動車が増えれば増えるほど、通行する車が増えていくので売上や利益はその分増加していきます。現在、中国では、乗用車の普及が急ピッチで増えてきます。中国の人口は13億人で日本の約13倍です。しかしまだまだ中国では乗用車の普及率は低く、高所得の人々しか車を保有していません。

日本では乗用車の保有台数は6000万台、1世帯あたりの保有率は80%です。中国では、乗用車の保有台数は1000万台、1世帯あたりの保有率は1%です。日本の場合、人口が1億2000万人ほどなので、国民の2人のうち1人は車を所有している事になります。しかし中国では人口が13億人なのに対して1000万台なので、国民の130人のうち1人しか所有していないことになります。まだ中国では乗用車は一般的には普及していません。また、経済成長によって、トラックなども次々と生産しており、車の生産は年々伸びていっています。

中国において、乗用車などの自動車が今後増加していくのが予測できるのなら、自動車メーカーの株を買っておけばいいような気もします。よしぞうは、それでもいいとは思うのですが、高速道路のほうがより堅実だと思うので、自動車メーカーよりも高速道路がいいと思います。

なぜなら、すべての自動車メーカーに投資が出来ないという事がよしぞうには気になります。第一汽車」や「上海汽車」、「東風汽車」といった中国でもビックスリーと言われている中国自動車メーカーの株が日本では購入することが出来ません。日本でいえば、トヨタやニッサン、ホンダの株が購入できないような感じです。これだと、いくら今後の成長が期待できる自動車産業といえども、肝心な企業に投資できないのでは、投資するのに疑問が残ります。すべての自動車メーカーを比較検討しながら最適な自動車メーカーに投資できる状態でないといけないと思うのです。

もちろん、今購入できる自動車メーカーである「駿威汽車(0203)」などは伸びて行く可能性が高いとは思います。自動車産業が成長していくのは間違いないと思われるので、その恩恵を預かるとは思います。しかし、中国の自動車産業はかなり激しい競争になってきています。去年(2004年)には、ビックスリーのひとつである東風汽車が第3位の座を明渡し、第5位にまで順位を下げました。このように、競争の激化によって自動車産業自体は伸びていっても、メーカーの利益は向上しないケースが発生したり、企業選択を誤ると、業界自体は伸びているのに肝心な自分の株は冴えない・・・なんてことも起こりえます。

そこで、高速道路株が有望だと思えるのです。自動車産業が今後ますます成長し、乗用車が一般に普及していけば、当然車の数が増えるので、高速道路を通る車が増えていき、高速道路企業の売上は、それに比較して上昇していきます。また、基本的には競合他社があまり存在しないので、売上の要である自動車が増えれば増えるほど年々収益が上がっていきます。自動車メーカーのように、ヒット商品が開発され、急激に売上が上がり株価が高騰する・・・なんて事はないですが、地道にコツコツと株価が上がっていくのが高速道路株だと思います。

高速道路株はいくつかありますが、その中でも沿岸部に高速道路を保有している「江蘇高速道路」や「浙江高速道路」などがよいのではないでしょうか。「四川高速道路」や「深セン高速道路」など他の高速道路銘柄も車の普及により売上や利益を順調に伸ばしていくと思いますが、上海などの沿岸部都市の方が住民の所得も多く、その分他の地域よりもより早く車の普及も進んでいくと思われます。

「よしぞう」は「江蘇高速道路」を保有しています。ここにした理由は、上海〜南京という主要都市を結んでいるので、所得の多い地域が多く車の普及も早く進むだろうと思ったのと、いち早く8車線化の工事を行っており、完成後は収益アップに繋がっていくと考えたからです。

高速道路株は、株価が急激に高騰したりすることは、あまりないと思いますが、他の株に比べると年々確実に売上や利益も上がっていくと思える企業です。

「空港」

経済が成長していけば、物や人の動きが増大していきます。生産したものを国内や海外へ輸送したり、所得の向上により、海外からの輸入が増えたり、国内や海外へ旅行に行く人達が増えてきます。そうすると当然それらを解消する為に航空便の需要が増大していきます。そして、航空便が増えていけば利益が出るのが空港会社です。

航空便が増えていくならば、航空会社でもいいのではないか?と思われるかもしれません。もちろん、航空会社でもいいのですが、航空会社の場合、便数を増やす為に新たに航空機を購入する際には多大の費用がかかりますし、乗客が増えて売上が上がっても原油高によって燃料コストが増大すれば利益が吹き飛んでしまいます。現在、原油高が続いており、燃料コストはかなりの負担増です。

アメリカでも2005年9月に、デルタ航空(アメリカ航空業界3位)やノースウエスト航空(アメリカ航空業界4位)が原油高による燃料コスト増などによって破綻しました。すでにユナイテッド航空(アメリカ航空業界2位)やUSエアウェイズ(アメリカ航空業界7位)も破綻しており、航空業界にとって原油高による燃料コスト増加はかなりの懸念材料です。また今後も石油需要に対して供給が不安定になると思われ、さらなる原油高になる可能性も指摘されています。
(注) アメリカの航空会社の破綻は、9・11のテロによる利用者減少による経営不安に加えて、されに原油高による燃料コスト増大というダブルパンチによるものです。しかしながら破綻の一要素になるほど原油高は重要な要素です。

それに比べ、空港会社は施設を作る際には多大な建設費がかかりますが、その後は借入金返済と維持管理費さえあれば運営していけます。経済成長すればするほど航空機の乗り入れも増えていき、売上も右肩上がりで増えていく事になります。

中国ではまだ一般的には所得が低い為、旅行で飛行機を利用する率もまだ低く、海外旅行にいける人も限られいます。また、個人旅行で海外に行くのは難しく、ほとんどの国が団体旅行でないとビザがおりません。日本でも最近までは中国からの旅行者には制限があり、北京・上海・天津・江蘇・浙江・広州などの沿岸都市の住民にしかビザを発給していませんでした。2005年7月に、中国全土のどの地域の人達にもビザを発給することになったのですが、やはり団体旅行のみで、個人旅行ではビザは取れません。これから所得が上がり、各国の規制が緩和され、飛行機を利用する旅行者が増え、海外旅行に行く人達が増えてくれば空港利用者も増加していきます。

空港株では「北京国際空港」と「海南美蘭空港」の2社しかありません。首都にある北京国際空港に対して、海南省にある海南美蘭空港。どちらかというと首都にあり、地域の所得も高く、歴史的観光地もある北京国際空港の方がいいと思われます。また、2008年には北京オリンピックが開催されるので、さらなる恩恵を受ける事は間違いないと考えられます。

北京国際空港の空港利用客数は3500万人、航空機発着回数は30万5000回です(2004年度)。一方、日本の成田国際空港の空港利用客数は2700万人、航空機発着回数は17万回です(2003年度)。すでに、成田国際空港よりも規模が大きい空港なのです。2008年には5000万人の利用が見込まれています。今後海外旅行の普及などが進めば、されなる増加が予想され、世界的にみてもかなりの巨大空港に成長していきます。

このため、2008年の北京オリンピック開催前に完成予定の第3期拡張工事による滑走路および施設の拡大が必須になっており、その資金繰りが懸念材料だったのですが、ヨーロッパの銀行からの借り入れにより、資金繰りのめどがつき、順調に計画通り完成する予定です。完成すれば旅客取扱能力は6000万人以上となります。

首都にあるため、国際的な会議なども数多く開催され、万里の長城や天安門広場などの世界的に有名な観光地を併せ持ち、中国国内でも所得の高い地域である為、いち早く海外旅行などの航空機を利用した旅行も普及していく事となるので、順調に長期的に安定して伸びて行く企業です。



          「推薦株」へ




トップ アイコン
中国株に挑戦
トップページヘもどる