中国の小売業界


以前の中国では地域ごとのチェーン店鋪はあったが、全国レベルのチェーン展開をしている企業はまだ現れてはいなかった。中国における小売業界のチェーン展開が活発化していくのは、外資系小売企業の参入による危機感からである。1995年に国務院が外資系小売チェーンに対して一部地域でのチェーン展開を許可しだすと、ウォルマート(米)・カルフール(仏)・メトロ(独)・イトーヨーカドー(日)などの各国の小売企業大手は実験的に進出を始め出した。これを契機に中国本土の各小売企業もチェーン展開を加速させていくこととなる。各社が得意とする地域だけでなく、外資系小売企業が参入できない地域にも積極的にチェーン展開をしていき、全国規模のチェーン展開を目指して突き進むこととなる。1995年〜2000年までの5年間に小売チェーンを展開する店舗は8倍にも膨れ上がり、売上高は実に15倍も拡大することとなる。

2001年12月11日、中国は143番目の加入国として正式にWTO(世界貿易機構)に加入することとなる。これにより、外資系企業の進出は段階的に緩和されていくこととなり、以降本格的に進出する足がかりとなっていく。これにより、さらに危機感をもった中国国内小売企業は企業間提携及び合併を模索し始める。2003年には上海の有力小売業である「第一百貨店集団」「友誼集団」「華聯集団」と物流企業「物資集団」が合併し、これにより中国最大規模の「上海百聯集団」が誕生することとなる。「上海百聯集団」は百貨店チェーン・スーパー、コンビニチェーン・専門店を抱える大規模な総合小売業となり、物流企業を取り込むことにより、傘下店舗の物流網の効率・一本化を推し進め、経営の効率化・集約化を目指し、質・量ともに外資系小売企業に対抗できる企業を目指していくこととなる。



















今後は、外資系小売企業の出店地域撤廃・チェーン展開制限の撤廃により、外資系小売企業の店舗展開が本格的に加速していく。外資系小売企業にとっても、中国を制すれば多大な利益を生み出す市場となるため、より一層力を入れて、店舗運営していくこととなるだろう。中国国内小売企業にとって、ここからが真の実力を試される時となる。





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第一百貨店集団
物資集団
華聯集団
上海百聯集団
友誼集団
2003年4社合併

中国最大の小売企業誕生